SDGsとは

目標3.すべての人に健康と福祉を ターゲット3

目標3.すべての人に健康と福祉を ターゲット3

目標3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

世界中では依然として、伝染病や感染症で命を落とす人が大勢います。
医療体制やワクチンの仕組みが完備されていない途上国では特に感染者数や死亡者数が多いため、様々な伝染病や感染症に対する対策が必要です。

ターゲット3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。

三大感染症(エイズ、結核、マラリア)について
エイズ、結核、マラリアは三大感染症と呼ばれており、その感染力の高さは凄まじく、毎年多くの命を奪っています。

発症すれば重篤な症状により大きな苦しみを与えられ、治療を受けたとしても後遺症が残ることもあり人々に様々な障害をもたらしているのです。

また、これらの感染症は治療を受けたとしてもその段階によっては手遅れであることもあり、完治できず死に至ることもある危険な病気ばかりです。
顧みられない熱帯病(NTDs)とは
顧みられない熱帯病(NTDs)は熱帯や亜熱帯地域を中心として世界149カ国で蔓延している20の疾患をまとめた疾患群のことを指します。

この疾患群は感染することで視力を奪い治ることのない傷を体につけ、あげくは体を変形させて宿主を弱らせていく病気です。

大都市のスラムや最貧国で暮らす何億もの人々が感染し、顧みられない熱帯病の発生が報告される国や地域の70%以上が、低所得国や低から中程度の所得国であると言われています。

顧みられない熱帯病(NTDs)の要因は、清潔さを保てていない飲料水や整備が不十分な上下水道の衛生環境、粗末な住居環境によるものとされており、熱帯や亜熱帯地域に住む貧しい人々を襲っているのです。
水系感染症とは

水系感染症とは、水道や飲料水など水を媒介として病原菌に感染することにより起こる病気です。

水道水などは急速ろ過と塩素消毒により、原水中微生物をほぼ全て除去できますが完全に除去できるわけではありません。

水の中に感染症の原因となる病原菌が含まれている場合、水系感染症にかかる恐れがあり、特に塩素消毒が効かない原虫類が問題視されているのです。

ただし、基本的には不衛生な環境や水が感染源となるため、水や衛生環境を整えることがいかに重要であるかが分かるでしょう。

また、水道だけでなく人の排泄物を経由しても感染することがあり、水系感染症の中でも特に代表的な病気に下痢や肺炎、コレラ、A型肝炎、腸チフスなどが挙げられます。

これらの伝染病や感染症を防ぐためには医療体制の完備や衛生環境を整える必要があるのです。

次回の記事では、ターゲット4について解説していきます。

BACK
pagetop