SDGsとは

目標5.ジェンダー平等を実現しよう ターゲット6

目標5.ジェンダー平等を実現しよう ターゲット6

目標5.ジェンダーの平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

性と生殖に関する健康と権利が奪われている状況は、深刻な人権侵害であるだけでなく、次世代の命や健康にも負の影響を及ぼします。

女の子と若い女性が正しい知識を得て、自分の身体に決定権をもち、一生涯にわたり健康に過ごせるような仕組みが必要です。

ターゲット6 国際人口開発会議(ICPD)の行動計画および北京行動綱領、ならびにこれらの検討会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康および権利への普遍的アクセスを確保する。

北京行動綱領とは

「北京行動綱領」は、女性の人権に関する最も包括的で高い水準の国際文書です。

女性のエンパワーメントに関するアジェンダとして12の重大問題領域(貧困、教育と訓練、健康、女性に対する暴力、人権、メディア、環境、女児など)が設定されています。

それぞれの問題領域では、戦略目標と政府やNGOなどのとるべき戦略目標及び行動が示されているのです。

 

性と生殖に関する健康と権利(SRHR)

「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」を略してSRHRと呼ばれ、日本語では「性と生殖に関する健康と権利」と訳されます。

SRHR(性と生殖に関する健康と権利)は、1994年に国際人口・開発会議(ICPD)で採択されたカイロ行動計画で提唱された概念です。

WHO(世界保健機関)によると、SRHRとは、生殖の機能とそのプロセスに関連するすべての問題において、病気や不健康がないだけでなく、身体的・精神的・社会的に幸福な状態であり、人々が満足のいく安全な性生活を送ることができ、生殖能力と、生殖するかどうか、いつ、どのくらいの頻度で行うかを自由に決定できることを意味しています。

また、性に関することや妊娠・出産といった生殖に関することを自分で決める権利や、この権利が保障されるための情報やサービスにアクセスできる権利があります。

世界では、望まない出産の中絶を制限されたり、強制婚や女性性器切除のような慣行があるなど、性と生殖に関することを自己決定する環境が整っていない国や地域が大半で、SRHRの重要性が叫ばれているのです。

 

性と生殖に関するヘルスケア

SRHRにおける情報へのアクセスやサービスを受けるためには、そのための環境が整っていなければなりません。

150ヶ国以上の加盟協会からなるNGO(国際協力組織)の国際家族計画連盟によると、誰もが絶対に必要な性と生殖に関するヘルスケアサービスは、その権利を行使するために「サービスがあること、その受けやすさ、容認性、質の高さ」が保障されなければならない、としています。

次回の記事では、ターゲットaについて解説していきます。

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