SDGsとは

目標11.住み続けられるまちづくりを ターゲット1

目標11.住み続けられるまちづくりを ターゲット1

目標11.包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

貧困層の多くはスラムで暮らしており、必要な教育や医療が受けられず、劣悪な環境での生活を強いられています。

この問題を解決するためには、国際社会が協力して貧困層や社会的弱者に対して支援を行い、住宅や基本的サービスの提供を行うことが必要です。

ターゲット1 2030年までに、全ての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する。

スラムとは

スラムとは一般的に、極めて貧しい生活状態の人たちが密集して暮らしている地区を指します。

具体的には、教育や医療、最低限のインフラ利用など公共サービスが受けられず、居住者の健康・安全が脅かされている状態です。

持続可能な人間居住開発を促進する国際連合の機関「国連人間居住計画(UN-Habitat)」では、以下の5つの困窮のうち、1つでも欠けている世帯をスラム居住者と定義しています。

 

1.住居の耐久性:危険のない土地に永続的で適切な構造で施され、降雨、寒暖、または湿気といった気候条件が極度に至っても居住者を保護できる。

2.十分な生活空間:同じ部屋を共用するのは最高3名までである。

3.改善された水へのアクセス:過度な身体的努力や時間を必要とせず、適量の水が手頃な価格で入手できる。

4.改善された衛生施設(トイレ)へのアクセス:過度な身体的努力や時間を必要とせず、適量の水が手頃な価格で入手できる。

5.改善された衛生施設(トイレ)へのアクセス:住み続けられる保障。

 

増え続けているスラム人口

世界の現在の都市人口は約39億人で、世界の総人口の54%を占めています。

一方で、スラムの人口もそれに伴い増え続けているのが現状です。

国連人間居住計画によると、スラムの人口は2000年の7.6億人から、2013年には8.6億人に達したと推計されています。

都市住民全体に占めるスラム住民の比率が最も多いのはアフリカのサハラ砂漠以南の地域で、61.7%にものぼります。

続くインドなど南アジアの国々も35%と高い水準を示しており、都市人口の増加によりスラム住民比率は減少傾向ですが、絶対数は減っていないのが実状です。

スラムを改善するために、安心して住める住宅の建設支援や人々の雇用を促進する就労支援が行われています。

 

次回の記事では、ターゲット2について解説していきます。

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