SDGsとは

目標3.すべての人に健康と福祉を ターゲットd

目標3.すべての人に健康と福祉を ターゲットd

目標3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

健康と福祉は多くの因子から影響を受けますが、中でも病弱、障害、疾患、死亡と関連した因子は危険因子として知られています。

ターゲットd すべての国々、特に開発途上国の国家・世界規模な健康危険因子の早期警告、危険因子緩和及び危険因子管理のための能力を強化する。

健康危険因子とは
危険因子とは病気になったり、負傷したりする可能性を高める特徴や状態、または行動のことで、多くの場合は複数の因子が共起して相互作用します。

たとえば、運動不足でいると徐々に体重が増加し、血圧やコレステロール値も高くなります。こうしたことが組み合わさって、慢性的心臓疾患や他の健康面での問題を抱える可能性が著しく高まっていくのです。

さらに、人口の高齢化や平均余命の長期化によって、治療費が高くなる長期間の慢性的な 疾患や障害が増加しています。

危険因子の種類
一般的に、危険因子は次の5つのグループにカテゴリー化されます。

①行動危険因子
行動危険因子は通常、個人が選択した「行動」に関連しています。従って、これらの危険因子はライフスタイルや行動上の選択を通じて取り除いたり、減らしたりできます。

②生理学的危険因子
生理学的危険因子は、個人の身体または生態に関する因子です。
この危険因子は遺伝的因子、ライフスタイルに関する因子や他の幅広い因子の組み合わせによって影響を受けます。

③人口統計学的危険因子
人口統計学的危険因子は、年齢や性別、宗教など人口全体に関連する因子です。

④環境危険因子
環境危険因子では、社会的、経済的、文化的、政治的な因子、並びに身体的、化学的、生物学的因子など広範囲のテーマを扱います。

⑤遺伝的危険因子
遺伝的危険因子は個体の遺伝子に基づいています。
嚢胞性線維症や筋ジストロフィーのような疾患はすべて、個人の「遺伝子構造」からもたらされます。
例として、喘息や糖尿病のような他の多くの疾患は個体の遺伝子と環境的因子の間の相互作用が反映されているのです。

全世界における死因と人口統計学的因子の危険
以下の表には、世界保健機関 (WHO) が発表した 2004年における全世界の死者総数について、大部分の原因となった危険因子トップ10が示されています。

上位の主要な危険因子はすべて、心臓疾患、糖尿病、癌などの長期におよぶ疾患が発症する可能性と結びついています。

ランク 危険因子 死者総数の中の割合
1 高血圧 12.8%
2 喫煙 8.7%
3 高い血中ブドウ糖 5.8%
4 運動不足 5.5%
5 可体重と肥満 4.8%
6 コレステロール高値 4.5%
7 避妊具を使用しないセックス 4.0%
8 アルコール接種 3.8%
9 小児期の過少体重 3.8%
10 固形燃料から排出される屋内の煙 3.0%

危険因子への接触 (暴露) を低減すると、世界的に健康状態が大いに改善され、平均余命が伸び、結果として医療費の削減になります。

開発途上国では特に、健康危険因子を減らすための取り組みが求められているのです。

BACK
pagetop