SDGsとは

目標4.質の高い教育をみんなに ターゲット1

目標4.質の高い教育をみんなに ターゲット1

目標4.すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

誰もが平等に質の高い教育を受ける権利がある一方で、途上国など貧困問題を抱えている地域では、充分な教育を受けられない人が少なくありません。
中等教育は疎か、初等教育でさえ受けられない子供がいるなど、解決すべき問題となっています。

ターゲット1 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。

世界における教育の現状
日本を含む先進国では、初等教育(小学校教育)、中等教育(中学・高等教育)、高等教育(大学教育)を受けられる体制が整えられており、当然のようにその恩恵を受けることができます。

一方で開発途上国では貧困や紛争などにより、教育を受ける環境が整備されていない、教育を受けられない子共が多数存在するのも事実です。

特にサブサハラアフリカや南アジアでは初等教育を受けられない子供の数が2018年時点で約5,900万人にも上り、改善傾向にはあるものの、依然として多くの対策を必要としています。

学校に行けない理由の中には、家計による経済的な問題や近隣に学校がない、学校があっても正規の教育を行える教員がいないといったものが挙げられます。

教育は子どもたちにとって享受すべき基本的人権であり、世界の発展や、持続可能な社会を形成していくためにも必要不可欠です。
1億2,000万人以上の子供が小・中学校に通えていない
現在世界に目を向けると、2018年時点で1億2,000万人以上の子供が初等教育・中等教育を受けられていない現状があります。

これには様々な理由がありますが、主な要因の一つが貧困です。

最貧層の初等教育学齢期の子供が学校に通えない可能性は最富裕層の同年齢の子供と比較して4倍高いと言われています。

他にも紛争や自然災害に見舞われた場合でも学校に行くことは困難になります。

世界の初等教育を受ける学齢期で学校に通えていない子供の半数以上が、自然災害や紛争など緊急事態の影響を受ける国に暮らしています。

就学前教育だけでなく、初等教育も受けられないことで中等教育や高等教育を受けられるだけの学習能力を身につけることができず、教育格差はさらに開いていきます。

長期的に教育を受けられなければ、将来質の高い職場に就くことはできず、満足のいく収入が得られないため、貧困の連鎖が続いてしまうことになるのです。

以上のように、全ての子供が平等に教育を受けられるようにするためには、貧困問題の解決が必要不可欠であることが分かるでしょう。

次回の記事では、ターゲット2について解説していきます。

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