SDGsとは

目標8.働きがいも経済成長も ターゲット2

目標8.働きがいも経済成長も ターゲット2

目標8.包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

経済生産性の向上は、国の経済成長に大きく寄与します。高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことにより、経済の多様化や技術向上、イノベーションを促進し、高いレベルの経済生産性を目指すことが求められています。

ターゲット2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。

高付加価値セクターと労働集約型セクターの違い

高付加価値セクターは、技術革新やスキルの高い労働力を活用し、付加価値の高い製品やサービスを生み出す産業を指します。

例えば、IT、バイオテクノロジー、ロボット工学などが含まれます。

これに対して、労働集約型セクターは、大量の労働力を必要とする産業で、付加価値は比較的低いものの、雇用を創出しやすい特徴があります。

人手が多く必要で会社が支払う費用のうち人件費が高い割合を占める産業です。

医療産業やサービス業、建設業などが該当します。

 

日本と世界の一人当たり付加価値額(労働生産性)

労働生産性は、一人当たりの付加価値額で示されます。

また、経済成長を促すためには、労働生産性の向上が不可欠です。

2019年のデータによると、日本の一人当たりGDPは約40,000ドルであり、世界平均の約11,000ドルと比較して高い水準にあります。

しかし、アメリカやドイツなどの先進国と比較すると、労働生産性では遅れをとっている状況です。

 

高いレベルの経済生産性を達成するための取り組み

高いレベルの経済生産性を達成するためには、以下のような取り組みが重要です。


産業の多様化
:さまざまな産業分野を育成し、経済の安定性と持続可能性を高めることが重要です。

特に、高付加価値セクターや労働集約型セクターのバランスが重要となります。

技術革新とイノベーションの推進:研究開発投資を促進し、新しい技術やビジネスモデルの創出を支援します。

これにより、競争力のある産業が育成され、経済成長が促進されるでしょう。

 

人材育成と教育:スキルの高い労働力を確保するために、教育や職業訓練を充実させることが求められます。

また、高いレベルの技術や専門知識を持つ人材を育成することで、高付加価値セクターの発展にも寄与します。

 

インフラ整備:効率的な物流や通信網を整備し、企業の生産性向上に寄与します。

また、エネルギー供給や環境に配慮したインフラ整備も経済成長にプラスの影響を与えるでしょう。

 

規制緩和と市場開放:市場を開放し、競争を促進することで、企業の効率化やイノベーションが進むとされています。

また、規制緩和により、新規事業の参入障壁が低下し、経済活動が活性化されることが期待されます。

これらの取り組みを進めることで、高いレベルの経済生産性が達成され、持続可能な経済成長が実現できるでしょう。

 

次回の記事では、ターゲット3について解説していきます。

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