SDGsとは

目標8.働きがいも経済成長も ターゲット5

目標8.働きがいも経済成長も ターゲット5

目標8.包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

社会参加の基盤としての働き方は、男女間、世代間、能力の有無に関わらず平等であるべきです。しかし現実は、性別や年齢、身体的な制約が働く場や働き方に差を生んでいます。このギャップを埋め、全ての人が満足できる働きがいのある仕事と適正な賃金を得られる社会を目指すことが求められています。

ターゲット5 2030年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一価値の労働についての同一賃金を達成する。

ディーセント・ワークとは

ディーセント・ワークとは、国際労働機関(ILO)が提唱する、人間らしい仕事の概念です。

働く者の人権を尊重し、安全で安心して働ける環境、公正な報酬、社会保障、労働者の意見が尊重される場、これら全てを満たす労働をディーセント・ワークと称します。

若者や障害者などの特に労働市場でマージナルな立場にいる人々が、社会の一員として尊重され、自身の能力を十分に発揮できる環境を確保するための重要な目標です。

 

同一価値の労働についての同一賃金

「同一価値の労働についての同一賃金」は、同じ働きをする全ての人が平等に報酬を受けるべきという考え方を示しています。

特に性別や年齢、障害などによる賃金格差を無くすことが重要で、女性や若者、障害者などが同じ労働に対して男性や成人、健常者と同等の報酬を受けられるようにすることが目指されています。

 

ディーセント・ワークと同一賃金を実現するためには

ディーセント・ワークと同一賃金を実現するためには、政策や社会全体の意識改革が求められます。

雇用の機会を平等に提供し、賃金に対する公平な評価を行い、労働環境の安全と労働者の権利を守ることが必要です。

特に、性別、年齢、障害といった理由で差別されることなく、全ての人が尊厳を保ちながら働くことができる社会を作り上げることが重要となります。

具体的な取り組みとしては、法律による労働者の保護、賃金の公平な評価システムの確立、職業訓練の提供、働きやすい環境の整備などが考えられます。

これらの取り組みは、全ての人が生産的で満足のいく仕事を見つける機会を持つことを可能にします。

 

次回の記事では、ターゲット6について解説していきます。

 

 

BACK
pagetop